台湾に越してきてもうすぐ19年目を迎えます。
当初は伊勢丹などのデパ地下スーパーくらいしか置いていなかった日本食材ですが、最近は近くのスーパーでも簡単に手に入るようになりました。納豆を買いにデパートまで行っていた頃が懐かしく感じられます。
今回の記事では、これから高雄市で新生活を始める方の気になるところ、高雄市で割と手に入りやすいものと、日本の商品を置いているお店についてまとめてみました。お店によって売っているものが違うものもありますので、参考になれば幸いです!
目次
全聯福利中心(PXマート)
全国に972店舗(2019.3.12現在)も展開するスーパーマーケット。高雄市には110の店舗があります。
全聯福利中心(略して「全聯」)は、2012年に「AJS(オール日本スーパーマーケット協会)」に加入したことにより、日本の「くらし良好」ブランドの商品が並ぶようになりました。「くらし良好」のうどんやケチャップ、めんつゆなどをよく見かけます。
全聯には「くらし良好」ブランドだけでなく、日本の商品もたくさん売られています。
ハウス食品、グリコ、S&B、味の素、エバラなど、日本から輸入された商品もありますし、キッコーマンの醤油のように日本からの輸入のものと「亀甲萬」として台湾で製造されているものもあります。
全聯で購入できる主な食品。
- カレーのルー
- シチューのルー
- ハヤシライスのルー
- 醤油
- めんつゆ
- 焼肉のたれ
- すき焼きのたれ
- 焼きそばソース
- お好み焼きソース
- わさび
- おろし生にんにく
- 塩こしょう
- 粉末スープ
- ほんだし
- ラーメン
- クックドゥー
- 味噌
- 納豆
- ケチャップ
- コーヒー
こんな感じです。
これらは私の家の近くの全聯で見かけたものです。おそらく私はこの全聯に来る唯一の日本人客だと思うのですが、日本人の多い地域の全聯はもっと品揃えが豊富かもしれません。
それぞれの商品の補足
カレーライスは台湾の家庭でもよく食べられるので、バーモントカレーなら全聯でなくても近くのスーパーで手に入ります。ハウスのカレーのパッケージは繁体字表記ですが、日本で製造されています。
醤油は先ほども触れた通り、日本で製造されているものと台湾製のものがあります。近くに全聯がなくても他のスーパーでも台湾製の亀甲萬であれば簡単に手に入ります。ちなみに私は台湾亀甲萬のめんつゆを愛用しています。醤油は福岡から買って帰っています。
ラーメンは、日清のインスタントラーメン「出前一丁」(香港製造)が売られています。私は福岡からこちらに帰ってくるときは必ずハウス食品の「うまかっちゃん」という豚骨ラーメンを買って帰るのですが、ストックがなくなれば「出前一丁」の豚骨味を買います。味噌味も売っていましたよ。
ラーメンといえば、マルタイの棒ラーメンも置いてあります。いつも行く自宅近くの全聯では、博多、鹿児島、熊本、久留米、北海道のラーメンが置いてあります。2食セットで80元くらいです。ちなみに香港の出前一丁は5食で105元くらいです。
うどんは、台湾で製造された冷凍うどんがあります。日本のカトキチから指導を受けて作った「南僑」ブランドの冷凍うどんはオススメです。醤油味のスープ(関東の味?)も付いているのですが、私はヒガシマルの「うどんスープ」を使っています。「うどんスープ」は日本で買っています。
味噌は信州味噌が主流です。味噌を置いているコーナーに何種類か味噌が並んでいますが、日本製造のものを購入した方がいいと思います。台湾で作られている味噌にも「信州味噌」とかいてあるのですが、台湾の味噌は甘いです。日本の味噌を買いたい場合はラベルをよく確認してくださいね。
家楽福(カルフール)
家楽福(カルフール)は1959年にフランスで創立され、1963年にフランスに第1号店がオープンした大型ショッピングセンターです。台湾では1989年に第1号店が高雄市にオープンしました。
さて、そのカルフールですが、日本に限らず、輸入品も多く入っています。カルフールで手に入るものは、だいたい全聯で手に入るものと同じですが、商品数はカルフールが圧倒的に多いです。
高雄市の成功店に限って言えば、日本食品の品数は900を超えていて、これからもどんどん増えていくと思われます。
全聯には置いていないものでカルフールにあるものは
- マヨネーズ
- 白だし
- 焼鮭ほぐし
- 焼きそば麺
- うどん麺
- 日清などのカップラーメン、カップ焼きそば、カップうどんなど
日本のお菓子は割と豊富。日本のお菓子は台湾でも大人気なので、日本のスーパーで見かけるお菓子はだいたいカルフールでも手に入ると思っていて大丈夫なくらいです。
逆に日本でしか手に入らない私(または娘)の大好きなお菓子は
- カール
- じゃがりこ
- 忍者めし(笑)
- カルビーのポテチ(九州しょうゆ味)
日本の実家から荷物を送ってもらうときに一緒にお願いするお菓子はこんな感じです。ブルボンのお菓子も大好きなのでアルフォートも入れてもらっていますが、実はブルボンのお菓子はカルフールで手に入ります。ただ、やっぱりちょっとお高めなので自分では買わないんですよね・・・。
ちなみにポテチは台湾では湖池屋が主流。カラムーチョも人気があります。
カルフールで手に入りやすいものといえば「くまモン」関連の商品。
カルフールは、2017年から熊本県のゆるキャラ「くまモン」の商品を積極的に売り出しています。そのため、熊本県産の食品などもよく見かけるようになりました。くまモンのイラストが入った熊本県の醤油もありましたよ。
醤油に関して言えば、私は福岡で買ったもの使っているのですが、醤油って地域によっても微妙に違うんですよね。福岡の方では、「うま口醤油」という少し甘めの醤油を使うのですが、もしかしたら同じ九州ということで、熊本の醤油と福岡の醤油は味が近いのかもしれません。
好市多(コストコ)
コストコでも日本のものが手に入ります。
醤油、塩こしょう、わさびなどは、サイズ的に全聯やカルフールの方で購入した方がいいかもしれません。全聯にまだ焼肉のたれがなかった頃、コストコで「特大エバラ焼肉のたれ」を購入したことがあるのですが、1/5ほど使ったところで賞味期限が来てしまいました。
カルフールや全聯で手に入らない、コストコにしかないものは
- フルグラ
- アリナミンEX
- リポビタンD
これくらいしか思いつきません。実際に私が購入するのはカルビーのフルグラ。
カルビーのフルグラがまだコストコになかった頃、私はカルフール成功店(他の店舗にはない)またはコストコで、アメリカ産のケロッグのコーンフレーク(スペシャルKベリー味またはヨーグルト味)を買っていました。台湾やヨーロッパのブランドのものも試してみましたが、美味しいと思えるものはありませんでした。
コーンフレークやフルグラって、やっぱり日本人用に作られたものがいちばん美味しい気がします。カルビーのフルグラはコストコにしかありません。また、他の日本のブランドのフルグラやフレークなどは今のところ見たことがありません。
日本からの輸入品はこんな感じですが、台湾やアメリカで作られている日本食は多いです。例えば
- 冷凍唐揚げ(FROZEN KARAAGE CHICKEN )
- 白身魚のフライ(PANKO BREADED COD)
といった冷凍食品。
白身魚のフライは、以前はコストコで購入した冷凍のタラの切り身を使って作っていたのですが、今回初めて箱入りの「Panko Breaded Cod」を買ってみました。
5分ほど揚げればすぐに食べられるので、お弁当やひとりご飯の時に重宝しています。
ちなみにコストコは高雄市に2店舗あります。高雄店(中華五路)と大順店(大順一路)です。
大楽(ダラーズ)
民族路と明誠路の交差点にある「大楽(ダラーズ)」。
ダラーズは、台湾伊勢丹(大立)や大統デパートと同じ、大統集団(プレジデントグループ)のショッピングセンターです。
1階のフードコートには日本の丸亀製麺も入っていて、たまにここで日本のうどんをいただきます。(かけうどん小で69元)
ダラーズはプレジデントグループのスーパーなので、カルフールが日本の商品を売り出すよりもずっと前から商品がデパ地下並みに揃っていました。
今はカルフールや全聯に行けば、だいたい欲しいものは手に入るのですが、カルフールや全聯に置いていないものもあります。それは
- 白だし
「白だし」ですが、関東出身のお友達は、白だしを知らないと言っていました。福岡では冷蔵庫に必ず入っている調味料です。
追記訂正:2019年5月に、カルフール成功店で白だしを発見!
かつお節や昆布からとった出汁に、薄口醤油、砂糖、みりんなどを加えた調味料で、色は透き通っています。茶碗蒸し、唐揚げ、炊き込みご飯などを簡単に作ることができる便利な調味料です。
今までは福岡から持って帰っていましたが、最近ダラーズで白だしを見かけましたので、今使っている白だしがなくなったら帰国まで待たなくてもダラーズで購入できそうです!
豐年
青年路の「国民市場」の中にある「豐年」。10坪くらいのこじんまりとしたお店の中は、日本食で埋め尽くされています。メジャーなブランドの食品なら一通り揃っている感じです。調味料の種類では、きっと高雄で一番揃うお店なのではないでしょうか。
私の欲しいものは全聯でだいたい揃うので、このお店に行くことはほとんどないのですが、ここにはカルフールや全聯、コストコ、ダラーズに置いていないものがあるんです。それは
- 味ぽん(ミツカン)
- 焼きそば、たこ焼き、お好み焼きソース(おたふく)
私は大の味ぽん好き。餃子にも小籠包にも冷奴にもコロッケにも秋刀魚にも、全て味ぽん。それなのに、味ぽんは近くの全聯にもカルフールにも売っていないんです。
前日、豐年に味ぽんを買いに行ったら、お店の主に業務用の特大味ぽんを勧められました(笑)。量はなんと10本分。確かに安かったのですが、とても冷蔵庫に入りきる大きさではなかったので、普通のサイズを購入しました。普通サイズは110元です。
他にもふりかけやパスタソース、缶詰、お菓子なども置いています。
最後に
台湾には日本人だけでなく色々な国の人がたくさん住んでいます。そのため、スーパーでは割と多くの輸入品が並んでいます。特に、日本、韓国、ベトナム、インドネシアの商品はコーナーができるほど。
パスタコーナーには日本製のものは少ないとしても、イタリアやアメリカ産のパスタやソースなどは多く並んでいますので、そんなに心配はいらないかなと思います。
それから、年に数回、ショッピングモールやデパートなどで「日本物産展」が開かれ、スーパーなどでは手に入りにくいものが売られていることがあります。
私は先月、近くのショッピングモールにて、福岡産の明太子を購入しましたよ!
日本のものが割と簡単に手に入るようになった高雄市ですが、先ほども触れたように、醤油、味噌、うどんのだしなどはやはり関東のものが中心となりますので、関東以外の出身の方は日本で購入したものを持って来た方がいいかもしれません。
以上、高雄市で手に入る日本食材についてでした。
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