旗津に10年以上すむ mikisenがご紹介する「高雄に来たら旗津へ行こう。」シリーズ。「食べ物編」「お土産編」に続いて今回は「散策編」ということで、フェリー乗り場からも近い観光スポットをご紹介します!
旗津の観光スポット「旗後」(旗后と表記されることもある)というのは、主にフェリー乗り場から近い範囲の賑やかなエリアをさします。大雑把ですが、目安としてはフェリー乗り場から歩いて行ける範囲が旗後(チーホウ)と呼ばれるエリアになります。
そのフェリー乗り場から少し山の方に向かったところに、旗津の観光名所である「砲台」と「燈塔(灯台)」、「星空隧道(星空トンネル)」を徒歩で回れる散策コースがあります。今回はそのコースの回り方についてご紹介したいと思います。
距離:3.6km(なだらかな坂と階段あり)
所要時間:約90分
目次
旗後散策コースのまわり方。
まずはコースの入り口へ。
入り口への行き方は何通りかあります。グーグルマップには入り口が記載されていないので道筋が分かりにくいのですが、「中油冰棒」(アイスを売っている店)を目指して歩いて行けば大丈夫です。入り口は「中油冰棒」の目の前にあります。
フェリー乗り場からの方向からだと、賑やかな「海産街」をまっすぐ行って「通山路」を右に曲がってまっすぐ行き「旗下巷」を歩いて行けば入り口にたどり着きます。
途中で大きなフグの置物を見つけたら入り口まであと少しです。フグの置物は旗下巷と通山路文正巷にあります。旗下巷を通らずに、文正巷を通っても行けます。近くにあるサーフィン用品店や、天鳳宮を目印に入り口を目指してください。
砲台と灯台の入り口。
入り口には可愛らしい看板が立っています。砲台と灯台はそれぞれ反対の方角に向かう坂を登ったところに建っていて、左に行くと砲台、右に行くと灯台にたどり着きます。砲台と灯台は坂の上でつながっていますので、どちらから先に行ってもいいのですが、今回は砲台を先に回るルートをご紹介しようと思います。
旗後砲台へ。
では、左の砲台周りでスタートしましょう。ちょっと長めのなだらかな坂を登りますが、上り坂はここだけですので頑張って上ってください。道の両脇には木々が生い茂っているので、夏場でもそんなに暑くありません。ただ距離はありますので水分補給を忘れずに!今日はビーグル犬モモも一緒にコースを回ります。
砲台に到着。
入り口から10分ほどで砲台につきました。赤レンガの建物が広がる、二級古跡に指定されたスポットです。イギリスや日本との戦いにも使われたという歴史のある砲台。現在では結婚式の前撮りや映画のロケとしても使われています。何も遮るものがないので、海から吹きつける風がとても強く感じられます。風の強い日は気をつけて歩いてください。
レンガ造りの建物を上がって行くと、高雄市と旗後が見渡せるところに出ます。ここから旗津の街、旗津のビーチ、それから遠目に高雄の85ビルなどが見えます。ちょっと腰を下ろして景色を楽しみつつ、しばし休憩。モモはここにくるのは今回で2回目なのですが、高いところは苦手みたいです。
砲台で見るべきところは「威震天南」。日本との戦いで「威震天南」という文字が破壊されてしまったのですが、今は昔の資料に基づき、「天南」という文字だけが修復されています。砲台で「威震天南」を見て、ひと通り砲台歩き、景色を楽しんだら次のスポットへ移りましょう。
次のスポットは「燈塔(灯台)」です。砲台の高雄が見渡せる方とは逆の方向、つまり海側の方角に灯台へと繋がる小道がありますので、そこを歩いて灯台に向かいます。「登山歩道」と書いてある方向へ歩いて行きましょう。
旗後燈塔(灯台)へ。
登山歩道
登山歩道を歩いていくと旗後燈塔(以下、「灯台」で統一)へたどり着きます。「登山歩道」と行っても、日本語で言ういわゆる「登山道」ではなく、小道を少し歩くだけなので心配いりません。途中で少しだけ階段がありますが、10分ほどで灯台へたどり着けます。
砲台から灯台へ繋がるこの小道ができたのはほんの数年前のことで、以前は上ってきた坂を一旦下りて、砲台とは反対方向の灯台へ向かう坂を上らなければ行くことができませんでした。
それを思い出すと、これくらいの階段は全然大丈夫です(笑)。この階段は長くは続きませんので安心してください。
登山歩道は木々に囲まれていますので、暑い夏でも涼しくて気持ちがいいです。砲台から灯台までは約10分程度の道のりですが、20分ほどかけてゆっくり歩いて行くのもいいと思います。蚊などの虫がいるかもしれませんので、虫除けを忘れずに。
灯台に到着。
灯台にやってきました。天気が良ければ青い空と白い灯台のコントラストがきれいなのですが、高雄は曇りの日が多いのでなかなか晴天を写真に収める機会に恵まれません。
先ほどの砲台から見えるのは旗津のビーチや高雄市の景色でしたが、こちらの灯台から見える眺めは国立中山大学やフェリー乗り場がある西子湾。西子湾と旗津を往復するフェリーや、外国からの大きな貨物船が行き交うのが見えます。
去年はコイン投入タイプ望遠鏡が数台設置されていたのですが、今回はそれらが見当たりませんでした。
この灯台は日本統治時代の大正7年に作られた三級古跡。灯台の中に入ると灯台や旗津に関する資料が展示されています。台湾や旗津の歴史を知るにはいい機会なので、お時間があればのぞいて見てください。
また、お手洗いもここで済ませておいたほうがいいでしょう。台湾の観光地のトイレにはティッシュがおいていないことが多いのでお忘れなく!
さて、灯台の見学が終わったら階段を下りて坂を下って行きましょう。坂をずっと最後まで下って行くとスタート地点の入り口に戻るのですが、坂の途中にある階段を下って行くと散歩道に通じる場所に出ます。
・看板のところまで戻りたい方はずっと下まで行く。
・散歩道を通って星空トンネルに出たい方は坂の途中にある階段を下りる。
散歩道を歩く。
灯台から坂を下りて行き、途中で脇にある階段を下りて行きます。階段を降りて行くと、海沿いの散歩道に出ますので、左方向に進んでください。高雄港の大きな看板が目印です。この看板の前の広場は釣り場として許可されている場所になっています。貨物船を眺めながらの釣りもなかなか良さそうですね。
ちなみに右側に向かって歩いていくとフェリー乗り場の方向に出ます。トンネルには向かわずにフェリー乗り場へ行く場合は階段を降りたら右にいてください。
さて、高雄港の看板の前を通り、そのままサイクリングロードを進んで行きましょう。サイクリングロードといえど、徒歩も大丈夫です。そのまま歩いて行って「星空トンネル」を目指します。台湾は右側通行なので、前から自転車が来たら右によけてくださいね。
星空トンネルへ。
そのままずっと歩いて行くと、この散策コース最後のスポット「星空トンネル」の入り口が見えてきます。トンネルの前には、宣教師であ理、医療活動も行っていたDr.James Laidlaw Maxwellの記念碑「馬雅各記念碑」があります。
記念碑と星空トンネルが散策コースの終了地点となります。トンネルの中は名前の通り星空が描かれています。下の写真は、星空トンネルを出たところです。
海鮮街から海へ
砲台、灯台を回る散策コースはこれで終わりです。トンネルを抜けたら駐車場を抜けて「廟前路」をまっすぐ行くと、旗後の賑やかな大通り「海産街」に出ます。途中にサーフィンのお店が何軒かあるのが目印です。
このまま真っ直ぐ行くと、過去の記事でもご紹介した「蝦オムレツ」のスタンドに出ます。
海鮮街でのつまみ食いはこちらの記事を参考にしてください。
蝦オムレツのスタンドを左に曲がれば、フェリーターミナルや有名な「天后宮」がある方向へ、右に曲がれば高雄市唯一の海水浴場に出ます。
海で泳げる時期は4月から11月ですが、旗津のビーチでできることは海水浴だけではありません!
旗津のビーチでは1年を通して色々なイベントが行われていますので、ぜひ寄ってみて下さいね。夕日もきれいですよ!
コメントを残す