美濃は高雄市にある客家人の町で、正式には高雄市美濃区。かつては高雄縣の一部だった美濃ですが、2010年に高雄縣と高雄市が合併。これにより「高雄縣」はなくなり、高雄縣に属していた27の郷、鎮などが新しく高雄市の区として加わりました。
客家人の伝統文化や大自然がたくさん残る美濃。今回の記事では、子供も大人も家族みんなで楽しめる美濃をご紹介していきたいと思います。
目次
美濃で農夫を体験
美濃は、大根、ミニトマト、枝豆の産地としても有名です。そのため、美濃には、大根掘りやミニトマト狩りができる農場がいっぱいあります。
大根抜き
秋頃に盛んになる大根抜き。11月になると、美濃のあちらこちらで大根抜き体験の看板が並びます。
システムはどこの畑もだいたい同じで、入り口で袋を渡され、その袋に抜いた大根を詰めていきます。袋がいっぱいになったら出口で重さを測って料金を支払って終了。
もちろん袋はいくつになっても大丈夫。楽しすぎて、ついどんどん抜いてしまうのですが、重くなればなるほど値段も上がりますので、抜きすぎにはご注意を!
大根抜きができる畑ですが、美濃に入るとどこの道でもやっています。とりあえず、中山路に入ってみるといいでしょう。
ミニトマト狩り
冬になるとミニトマトの季節です。12月から2月ごろまでミニトマト狩りができます。
こちらも大根と同じ、量り売りです。入場料などは必要ありません。採った分だけ支払います。
先ほどの大根抜きの写真は数年前のものですが、こちらは2019年のもの。ビーグル犬モモも一緒にトマト狩りをしてきました。モモはトマトが好きではないので、食べ物に対しての執着心がすごいビーグルでも大丈夫でした笑
足元にはトマトがいっぱい落ちていますので、大事な靴などが汚れないように気をつけてくださいね。
料金はこの量で250元。高いのか安いのかは分かりませんが、みんなは甘くて美味しいと言っていましたよ。(私はミニトマトが嫌いなので食べませんが)
ミニトマト狩りも、色々なところで開催されています。大根抜きと同じ、中山路を通って見ると、看板が建てられた畑が並んでいます。大根抜きもミニトマト狩りも、畑があるのは中山路だけではないのですが、一番分かりやすいのは中山路だと思います。
美濃花海
毎年2月ごろから解放される美濃の花畑。ひまわりなどの数種類の花がきれいに色分けされ、まるで海のように広がります。
ひまわりといえば夏のイメージなんですが、高雄市では2月には30度を超える日もあるので、2月といえど日本の夏と変わらないくらい暑いのです。
ひまわりのエリアは、ひまわり畑の巨大迷路となっています。私はついつい撮影に夢中になり、迷路になっていることを忘れて花のきれいなところを目指して先に先にと進んでいましたが、娘とお友達は迷路をとても楽しんでいるようでした。
畑も迷路も入場料などは必要ありません。花畑には小道がありますので、花を傷つけないように注意しながら進んで行ってください。
カメラを構える娘。撮影に興味を持ち出した娘に、ソニーのRX100M3を貸したら、結構いい写真が撮れていてびっくりしました。カメラ好きにはこういう場所はたまりませんね。
場所:「美濃花海」で検索してください。美濃湖の近くで、「泰安路」の両脇に花畑が広がります。時期は2月初旬が見頃だと思います。
グルメ
美濃の粄條
さて、美濃の食べ物といえば「粄條」。お米で作られた麺で、もちもちしたうどんのような食感です。
私がいただいたのは、最近ちょっと話題にもなっているカラフルな粄條炒め。野菜、果物から作られた天然着色料を使用しています。
せっかくなので、粄條以外にも客家の家庭料理を注文しました。客家料理はどれもとても食べやすく、日本人に好まれる味だと思います。客家の町でなくても高雄市街にも客家料理店はたくさんありますので、まだ食べたことがない方にはぜひ挑戦してもらいたいと思います。
客家料理以外にも、台湾料理の定番の肉燥飯、大根餅などをいただきました。
お店情報:「軒味屋」 美濃区中山路二段384号
※営業時間/10:00〜14:00。月曜休み。ペットOK(キャリーに入れる)
昔ながらの氷店
美濃の有名な氷屋さん「古早味清氷」。「古早味」というのは、懐かしい味という意味で、このお店も創業65年だと女将さんが言っていました。
かき氷屋さんなのですが、店内は雑貨屋。雑貨屋の中にテーブルがあり、まるで「父や母が子供の時はこんなお店があったのかもしれない」と思わせるような、どこか昭和の匂いがするお店です。
レジの後ろもタバコがずらっと並んでいて、とてもかき氷屋とは思えないお店。
氷を注文し、お客さんがいないうちにスマホでささっと写真を撮ったのですが、注文した氷がテーブルに運ばれてくる前に、店内は満席状態。店の外の席もいっぱいになっていました。
前回来た時も店内には座れず、少し待ってやっと外の席が確保できたくらい、とても人気のあるお店なのです。
私が注文したのはいちごとミルクの清氷。娘とお友達は二人で小豆氷、ダンナさんは緑豆の氷。甘いかき氷を食べさせてもらえないビーグル犬モモはテーブルの下ですねていました笑
場所情報:「古早味清氷」高雄市美濃区東門里民族路20号 ペット可(そのままでOK)
客家文化に触れる
美濃民俗村
客家文化を触れることのできる、ちょっとした複合施設。規模は小さいですが、客家の文化を知るにはいい場所だと思います。先ほどご紹介した「軒味屋」や、大根抜きとトマトがりのできる中山路にあるので、ちょっと寄ってみてはいかがでしょうか。
中に入ると、客家を代表する文化の一つの花柄をあしらったものがたくさん。
私は女子力が相当低いので、花柄のものをみても購買欲はまったく湧かないのですが、写真映えはするので被写体としてはとても好きです。(女子力低い)
モモも客家の獅子と一緒にパチリ。やる気のない表情がまたかわいいでしょ?
マナー上、お店の商品は撮影していませんが、民俗村には商品以外にも写真愛好家が好きそうな被写体でいっぱいでした!
撮影に興味のない方はDIYなんていかがでしょうか。民俗村では紙傘の絵付けも体験することができます。こちらは有料です。
これは娘が学校の社会科見学で美濃民俗村に行った時に作ってきた紙傘。塾の遠足でもひとつ作って帰ってきているので、今回はパスしました。本人は作りたがっていましたが、さすがに3本もいらない・・・。
というわけで、今回は美濃についてご紹介しました。
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