喫茶店でも茶藝館でもない。山の上にあるお茶処「雲仙鏡悠然部落」。

雲仙鏡悠然部落

台北市や高雄市の街中にはオシャレな喫茶店や茶藝館が多数存在しますが、今日は高雄市岡山区の山の中にある「雲仙鏡悠然部落」という、喫茶店でも茶藝館でもない、街中では見ることのできないお茶処をご紹介します。都会を離れてのんびりとお茶でもいかがですか。

目次

何時間でものんびりできる「雲仙鏡悠然部落」

高雄市から車で約40分。山道を進んでいくと「雲仙鏡」の看板が見えてきました。こんな山の中にあるのにお客さんは多いらしく、駐車場に停められなかった車が細い山道の両サイドにびっしりと停められています。

午後1時半開店で私たちは2時に到着したのですが駐車場はすでにいっぱいで、車は係員の指示のもと、入り口から500mほど下ったところに停めました。たった500mといえどずっと坂道を上がって行かなければならないので、入り口にたどり着いた頃には軽く息が切れていました。

面白いシステム

このお茶処の面白いシステムは、まず入場料が必要だという事。大人は200元、身長140cm以下の子供は100元です。一度チケットを購入すれば、営業時間内であれば何度でも出入りできます。

チケットにはドリンク引換券がついていて、チケットに記載されているメニューの中から1つ選ぶことができます。
アメリカンコーヒー、ラテ、カプチーノ、ココア、ミルクティー、ミルクの中から1つ選んでチケットをカウンターに持っていきます。それぞれアイスかホットか選べます。

雲仙鏡
「雲仙鏡」のチケット

またこのチケットで、茶器セットを借りることができます。茶葉は売っていないので持参する必要があるのですが、茶器と熱湯は提供してもらえます。

雲仙鏡の茶器
「雲仙鏡」の貸出用茶器

ダムが見下ろせるロケーション

さてここは山の上にあるので、どの席からも山の麓にある「阿公店水庫」が見下ろせます。ダムの近くには緑が広がっていて、ここが高雄市であることを忘れさせてくれるほど自然を感じられるところです。空気も澄んでいて風も心地よく、「悠然部落」というお店の名前がよくあっていると思います。

雲山鏡のコーヒー

席は屋内と屋外。屋内は予約者のみで、ほとんどのお客さんは屋外の席を探して座ります。席は山の斜面に沿って多数設けられていて、人の多い週末でも席がうまってしまうことはありません。入り口から右へ左へとうねりながら上へ上へと上がって行くと席は必ず見つかると思います。

土地が広いので、たとえ用意したテーブルが全て使用されていても、スタッフさんに声をかければテーブルを新たに出してもらえます。テーブル置き場から自分でテーブルやイスを引っ張ってきても大丈夫です。

お店のルール

このお茶処にはちょっとしたルールがあります。チケットにも記載されているのですが、簡単に日本語でご紹介します。

①食べ物の持ち込み可。ただし調理はしてはいけない。

お菓子はもちろん、お弁当なども持ち込みOKです。しかも火鍋やスープを温める行為もOK。ただし、ここでBBQをしたり、材料を持ち込んでの調理は禁止です。私たちはスナック菓子を持ち込んでコーヒーと共にいただきましたが、夕方帰る頃には調理済みの火鍋を持ち込んで来店する方も多く見られました。

②飲酒禁止。

ここはお茶処なのでアルコールは禁止です。お酒以外のドリンクは持ち込みOKです。

③迷惑行為(カードゲーム/ペットから目を離す行為)の禁止。

台湾ではよく露店やカラオケ店などでカードゲームをする行為が見られるのですが、ここのお店では禁止しています。盛り上がって声が大きくなってしまい、周りのお客さんの迷惑になってしまうからだと思います。また、ここのお店はペットOKですが、ペットを自由にさせておくことは禁止されています。ワンコの場合はリードをつけておきましょう。キャリー等にいれておく必要はありません。

④野生動物に近く行為の禁止。

柵を飛び越えて山に入ったり、野生の昆虫や動物に近づいてはいけません。山の中に位置しているので、ちょっと柵を飛び越えただけで野生の動物に出くわすかもしれません。熊やキツネなどが出てくるとは思いませんが、ヘビや蜂くらいはいないとも限りません。ルールとは関係ありませんが、やはり山の中なので虫除けスプレーなどは持って行った方がいいでしょう。

⑤チケットの払い戻しはしない。当日のみ有効。

ここは入場料が収入源となっていますので、当然といえば当然ですね。

⑥一時的に店から退場、再入場する場合は、チケット売り場でハンコをもらうこと。

こんな山奥でお店はここだけだし、途中退場する人なんかいるのだろうかと思っていたのですが、まさか自分たちがそうなろうとは思っていませんでした。

いくら年中暑い高雄だと言っても山の中ですから、日差しが気になる日中でも夕方4時を過ぎる頃には涼しくなってきて、日が落ちると寒くなってきます。

私たちは羽織るものは全部車の中に置きっぱなしできたので、夕方に一度ダンナに取りに行ってもらいました。お店から500mほど離れたところにある車に戻るには、途中退場、再入場する必要がありますので、カウンターで腕にハンコを押してもらいました。

一日中のんびりと過ごせる場所

雲仙鏡の営業時間は午後2時から深夜1時まで。週末は午後1時半から営業しています。普通の喫茶店だと、コーヒー1杯で長居はあまりできませんが、ここは全然問題ありません。飲み物も自由に持ち込めるし、お茶の葉さえ持参していればお茶が切れることもありません。

お茶は台湾のお茶でないといけないというルールもありませんので、ハーブティーや紅茶などを持参してもいいですし、コーヒー派の方はインスタントコーヒーやドリップコーヒーを持参するのもありだと思います。

ドリンクは1杯目は入場料に含まれていますが、もちろん追加で購入することもできます。台湾のお茶に合いそうな手作りスナックもカウンターで購入できますが、コンビニで売っているようなスナック菓子は売っていませんので、お菓子は自分の好きなものを持って行った方がいいと思います。

先ほども少し触れましたが、山の中にあるため、夕方以降は夏場でも涼しくなります。上着やひざ掛けなどを準備しておくといいと思います。

お店の場所

この記事でご紹介した「雲仙鏡悠然部落」の行き方です。

地図を見ていただくと分かるように、ここには車を使っていく以外には方法はないです。カーナビをセットすれば迷うことはないだろうと思いますが、山道の運転には気をつけてくださいね。

なお、定休日は月曜日です。

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