高雄港は台湾一のコンテナ港。
2017年のデータによると世界ランキング第15位。
1位の中国(上海)とは比べ物になりませんが、こんな小さな島国が15位(前年は13位)にランクインするとは台湾もなかなかのものです。
台湾が誇る高雄港ですが、今回、紅毛港から駁二までの往復フェリーに乗り、世界15位の高雄港を満喫してきました。ビーグル犬モモも一緒です。
豆知識:旗津を切り離して作った高雄港
私が住んでいる旗津ですが、もともと「紅毛港」とつなっがった半島だったのをご存知ですか。
もともとは細長い形をした陸続きの半島だったのですが、1975年に高雄港への航路として切り離され、今は島として独立しています。そのため、旗津から高雄市街に出るには、フェリーに乗るか、海底トンネルを通るかしかありません。
下の写真でいうと、こちらが紅毛港で、左前に見えるのが旗津。泳いででもいけそうな距離ですが、今はぐるっと迂回しないといけないので車で20分ほどかかります。

そんな旗津は造船業が盛んで、高雄港側には造船会社がずらっと並んでいます。中にはディスカバリーチャンネルで紹介されるような世界的に有名な会社もあるんですよ。
余談ですが、ルイヴィトンの総裁のプライベートクルーザーも旗津の某会社で作られました。
紅毛港までは、MRT小港站からR13のバスに乗り「紅毛港文化園区」(途中下車なし)で下車。そこから徒歩3分ほどで着きます。
高雄港クルーズのコース
さて、今回私たちが乗ったのは、「紅毛港」と「駁二」とを往復するコース。車で紅毛港までいき、そこからフェリーに乗ります。

所要時間は約40分。
料金は大人250元、小学生以下は125元です。席に限りがあるので、前もってチケットを購入しておく必要があります。
犬の乗船も大丈夫。ソファーに座らせなければ、室内でもOKです。船上は特にキャリーに入れる必要はありませんが、紅毛港のレストランや、駁二の倉庫内は犬を歩かせてはいけないので、キャリーは持って行く必要があるでしょう。


ちなみに紅毛港はこんなところ。
高雄港を間近に
いざ、出発!
このクルーズの特別なところは、細長い高雄港の中を通るので、全てが間近に見れること。
他の港のクルーズには乗ったことがありませんが、「こんなに近づいて大丈夫なの?」と心配になるくらい貨物船の真横を通って行きます。

コスコシッピングの貨物船。800以上の船舶を所有する中国の会社なんだそうです。

軍艦も間近に見ることができました。

私の中国語を聞き取る能力が正しければ、これらはアメリカから購入した軍艦で、こんなふうに2艘が並んで高雄港に停泊しているのはかなり稀だとのこと。
これらの軍艦は、通常は軍港がある左営に停泊しているのですが、今は高雄港でメンテナンス中。他にもメンテナンス中の軍艦がありましたが、この2艘が一緒にメンテナンスに入ることはほぼないとのことでした。
それから、初めて知ったことなのですが、台湾の船の番号には「4」という数字は使われないそうです。「死」という中国語の発音と似ているからだそうですが、「4」という数字だけでなく、数字を足した数が4になる番号も使われないそうです。例えば、「1210」は足して4になるので、使われないんだとか。日本はどうなんでしょう。
こちらはエバグリーンの貨物船。エバグリーンは航空会社でも有名ですが、コンテナ会社としては台湾最大で、世界ではなんと第4位。台湾って意外とすごい・・・。

今まで港とかコンテナとかに全く興味ありませんでしたが、ガイドさんのお話はとても興味深く、大変勉強になりました。きっと港や船に興味のある方にとっては、私が感じるよりももっと楽しい時を過ごせるのではないでしょうか。
今度はぜひ青空が広がる日に乗ってみたい!
駁二アートセンターに到着
さて、40分の船旅を終え、駁二に到着しました。休日ということもあり、ここからでも人がたくさん見えます。

私は旗津に住んでいますので近場の紅毛港から出航しましたが、観光地である駁二からは色々なコースが出ているようです。駁二から英国領事館に行く便や、夕焼けクルーズなども出ているようですので、興味のある方は旅行会社に問い合わせてみるといいと思います。
2025年1月に旗津から駁二アートセンターに行った時の動画を貼っておきます。駁二藝術特區では頻繁にマーケットが開催され、オシャレなお店も多く、道ではいろいろなアート作品を楽しむことができます。興味のある方は覗いてみてください。
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