日本統治時代に建てられた酒樓の廃墟「安樂樓」

安樂樓

愛犬モモを連れて、高雄市の林園にある廃墟「安樂樓」へ行ってきました。廃墟といっても、肝試しに使われるような廃墟ではなく、しっかりと歴史を感じられるスポットです。

あまり知られている場所ではないので、「観光地」というような感じはなく、説明の看板などが立っているわけでもありません。でも私たちが行ったときには何人か見学している人がいましたから、知る人ぞ知る、という感じなのでしょうか。

安樂樓

安樂樓の歴史

安樂樓1930年ごろに酒樓として建てられました

台湾は1895年から1945年まで約50年間にわたって日本に植民地として支配されていました。いわゆる「統治時代」と呼ばれている時代です。

そして、酒樓というのは料理と酒を提供する高級レストランに近い、いわば料亭のようなところです。

第二次世界大戦中の1944年、酒樓だった安樂樓は日本軍によって占拠され、軍の倶楽部(娯楽施設)として使用されるようになりました。

戦後は、旅行社、料亭、有権者たちが集まる社交の場などとして使用されてきましたが、今はこのように廃墟となっています。

安樂樓

2階に上がる階段の先に、少し開けた場所があります。おそらくダンスホールとして使われていたと思われます。廃墟になった後でも、少しだけ面影が感じられます。

下の写真は当時のトイレ。よく見ると、入り口に「女廁所(女子トイレ)」と書いてあります。近くには手を洗うところも設置されていました。

安樂樓

安樂樓は観光地ではないので整備は全くされておらず、誰のものか分からない籠(おそらく近くの市場で商売をしている人のもの)が置いてあったりして少しもったないない感じのする場所なのですが、現在は高雄市政府文化局がここを歴史的建造物として登録する計画も進めているということなので、これからもっと多くの人がここを訪れるようになるといいなと思います。

安樂樓

行き方

MRTとバスを使って行く方法もありますが、かなり時間がかかってしまうので、MRT小港站(終点)からタクシーで行くのが1番早くておすすめです。

タクシーだとMRT小港站から20分程度で着きます。

観光地ではなため看板などはなく、かなり分かりにくいところにあります。私たちも近所の方に尋ね、ようやく入り口を見つけました。

おまけ:廃墟見学の後のひとやすみ

この廃墟はとても小さいので、人によっては10分ほどで見終わってしまうかもしれません。せっかくここまで来たので、近くでひとやすみしてはいかがでしょうか。

ちなみに私たちは近くの「合春圓仔」で伝統的な台湾のかき氷をいただきました。評判どおりとても美味しかったです。

安樂樓からは歩いて5分から10分くらいのところにあります。

(スマホのカメラの調子が悪く、白っぽく写ってしまいました)

合春圓仔

合春

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA