日本は2018年という新しい年が始まったばかりですが、台湾では今は年末。新年を迎えるために街中の至るところで、めでたい赤の飾りがたくさん売られ始めています。
私も18回目の台湾の旧正月を前に、年末の街中を散策してきました。毎年この時期は街中に赤々としたグッズが並び、見ているだけで楽しくなってくるのですが、2018年は戌年(いぬどし)ということで楽しさ倍増です!
今回は自宅から車で約15分のところにある文房具屋さんに行ってきました。使用したカメラはiPhone8+です。(iPhone6+から乗り換えました!)
目次
台湾の旧正月とは。
赤々グッズをご紹介する前に、台湾の旧正月について簡単にまとめたいと思います。
台湾でも私たちと同じように、1月1日には新年を迎えます。12月31日にはカウントダウンライブもありますし、花火も上がります。そして1月1日は学校も仕事もお休みです。
日本と違うところといえば、12月31日も1月2日も学校や仕事はお休みではないというところ。1月1日はお休みですが、それ以外はお休みではありません。ですからお正月気分もほとんどないと言っていいです。
2018年はちょっと遅めの2月15日から旧正月休み。
台湾のお正月は「旧正月」がメインです。旧暦の1月1日は新暦の毎年違う日になるのですが、2018年の旧暦1月1日は新暦の2月16日になります。大抵の企業や政府機関は旧暦の大晦日から正月5日までの6日間がお休みです。つまり、2018年は2月15日(大晦日)から2月20日までがお休みになります。
ちなみに2017年の旧正月は1月27日(大晦日)から2月1日まででした。そして2019年は2月4日が大みそかです。
学校は毎年旧正月の約3週間〜1ヶ月前くらいから冬休みに入ります。2018年は1月25日から冬休みです。そして旧正月が明けると後期が始まります。
旧正月休みの1ヶ月前くらいから年末
台湾の酉年(とりどし)もあと1ヶ月を切りました。学校も数日で冬休みに入り、企業ではそろそろ忘年会シーズンを迎える時期です。大企業の忘年会はホテルで行われることが多く、その中でも特に大きな企業では毎年会場に有名アーティストをよんで従業員たちを慰労し、その様子はテレビでもニュースとして取り上げられるほどです。
家庭でも新年を迎えるにあたって、どこの家庭でも大掛かりな大掃除が行われます。そして家をきれいにしたら、門や窓に新年を迎えるための赤い飾りを取り付けます。年末には、その赤い飾りが文房具店やスーパーなどで売られ始めるのですが、これらの飾り物は大晦日に飾るのが一般的です。
可愛い新年の飾り物たち。
新年の飾りは大きく分けて、吊るすタイプ、置くタイプ、そして貼るタイプのものに分けられます。
下げるタイプの飾りは、提灯や魚、爆竹や昔のお金の形をしたものが多いです。日本でも「めでたい」ということでお祝いの席では鯛が食べられたりしますが、台湾では「魚」という発音と「余る」という発音が同じことから、正月には欠かせないものとなっています。
「余る」つまり「余裕がある」という意味で、とても縁起のいいものなんです。
どれも赤と金色でとても可愛いですね。150〜200元前後(約530〜700円)のものが多かったです。
「旺」(ワン)という字は、新年や拝拝(神様やご先祖様への礼拝の儀)の際によく見られる字で、日本語の「旺」と同じ「栄える」という意味です。「商売繁盛」や「子孫繁栄」などの願いが込められています。特に今年は戌年ですので、「わん」という犬の鳴き声とかけて「旺」という字がいっそう多く見られます。
ちなみにパイナップルの形をした置物もよく見かけると思うのですが、これも「パイナップル」を表す台湾語の発音に「旺」(オン)の台湾語の発音が入っているという理由で縁起のいいものとされているからなんです。
こちらは笊(ざる)の飾りもの。提灯や爆竹などが多い中で、この笊の飾りがとても新鮮!七福神様が座ってますね。
とっても小さな「春聯」。ここのお店、ディスプレイがとっても可愛いです。笊に入れるとこんなに可愛くなるんですね!
「春」「福」などと書かれた赤い紙。これを逆さま(=「到」)にして貼ることで「春の到来」「福の到来」という意味合いになるんです。「逆さま」という中国語「倒」と「到来」という「到」の音が同じことから生まれた風習です。中華レストランなどで逆さまに貼られた「福」や「春」の紙を見かけることがあったら思い出してみてくださいね。
ちなみに「福」と「春」以外は逆さまには貼らないようにしてください。
とっても可愛いのですが、我が家では毎年、「福」「春」は娘にかいてもらうので購入はしませんでした。
春聯の書き方はこちらの記事で。7文字の縁起の良い対句や書く時の注意点などを公開しています。
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