オリンパスOM-D E-M5 markⅡ デジタルテレコンを使ってみる。

デジタルテレコン

運動会といえば望遠ズームレンズ。

私が愛用しているミラーレスカメラOM-D E-M5 markⅡにいつもついているレンズはM.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROです。とてもいいレンズなのですが、35mmに換算しても、80mmにしかなりませんので、運動会向きとは言えません。

運動会にはやっぱり望遠ズームレンズがあったほうがいいのは分かっているのですが、年に1度の運動会だけのためにズームレンズを買い足すのはちょっと。台湾の運動会というのは、自分の出番以外は自由行動という、なんともユルイ運動会なのです。そんな運動会のために高い望遠ズームレンズを買う価値があるのか・・・。

望遠ズームレンズについて調べているときに偶然知ったのが、カメラの「デジタルテレコン」という機能。レンズを買い足したり、コンバーターを取り付けたりする必要がなく、ボタン1つで手持ちのレンズがさらに2倍になるという機能が私のカメラについているというのです。

つまり、最大焦点距離80mmのレンズが、160mmになるということです!

もちろん望遠ズームレンズと比べれば画質も劣るでしょう。ですが、年に1度しか使わないであろう高い望遠ズームレンズを買うかどうか判断するのはデジタルテレコンというものを実際に使ってみてからでも遅くはありません。

目次

デジタルテレコンとは

デジタルテレコンとはどんな機能なのでしょうか。公式サイトのよくあるお問い合わせの中に「デジタルテレコンとはどどのような機能ですか。」というものがありましたのでご紹介します。

デジタルテレコンは、被写体を使用しているレンズの倍率以上の大きさに拡大して、中央部を切り出して画像ファイルとして保存する機能です。
画像処理エンジンでデジタル補間され、出力し被写体が約 2 倍の大きさになります。

40-150mm レンズ (35mm フィルムカメラ換算 80-300mm) でデジタルテレコンを使って撮影した場合、最大 300mm (35mm換算 600mm) 相当の撮影が可能です。

<オリンパス公式サイトより引用>

デジタルテレコンを使用すると被写体が2倍の大きさになるとのことですが、実際どんな感じになるのでしょうか。M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROを使ってデジタルテレコンというものを試してみたいと思います。

デジタルテレコンを使ってみる

使用カメラ:オリンパス OM-D E-M5 markⅡ(以下 オリンパス)

使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PRO

今回は、私が普段使用しているiPhone 8 plusでも、できるだけ同じ距離、アングルで撮影してみることにしました。私は普段はiPhoneで撮影することが多く、インスタグラムもフェイスブックもほとんどがiPhoneで撮ったものを使用しています。

普段使い慣れているiPhoneと比べることが、私にとっては一番わかりやすいと思ったので、両機で撮ったものを並べてみました。

今回、オリンパスの設定は「オート」にしてあります。オリンパス、iPhone 8 plusともに画像サイズを幅600まで縮小、フラッシュは使用していません。

12mm(35mm換算24mm)

まずはオリンパスから。焦点距離は12mm。35mmに換算すると24mmです。

オリンパス12mm
OLYMPUS 12mm (換算24mm)

そしてこちらはiPhone。最短焦点距離は28mmです。

iPhone 28mm
iPhone 1倍(28mm)

 

40mm(35mm換算80mm)

次はレンズの最大焦点距離である40mm。35mmに換算すると80mmになります。

オリンパス 80mm
OLYMPUS 40mm (換算80mm)

iPhoneでは約3倍ズームにすると80mmで撮影したような感じに近くなります。

iPhone 1.5倍
iPhone 3倍 (約86mm)

 

デジタルテレコン使用 (35mm換算160mm相当)

いよいよデジタルテレコンです。撮影メニュー1から「デジタルテレコン」をONにすることで2倍ズームに切り替わりますが、ファンクションボタンに設定しておくと、メニュー画面を開かなくてもボタン1つで2倍に切り替わります。

設定の仕方はこちらを参考にしてください。

 

オリンパス デジタルテレコン
OLYMPUS デジタルテレコン使用 (80mm 35mm換算160mm)

 

iPhone 5.5倍
iPhone 5.5倍 (約154mm)

 

オリンパスで撮れるのは、ここまでです。iPhoneの5.5倍とだいたい同じように撮ることができます。せっかくなので、iPhone最大の10倍ズームでも撮ってみました。

iPhone 5倍
iPhone 10倍 (約284mm)

「12-40mm F2.8 PRO」をオススメする記事で、デジタルテレコンを使って撮影したものも数枚ご紹介しています。

トリミングとどのくらい差があるのか

デジタルテレコンを使って160mmのレンズを使ったかのように撮影してみましたが、デジタルテレコンを使用した場合と被写体の中央部分をトリミングした場合と、画質はどのくらい差が出るものなのでしょうか。

こちらはオリンパスで撮影したものです。画質は「LのFine」、画像サイズは4608x3456。写真の中央部分を160mmで撮ったものとだいたい同じになるようにトリミングしてみました。

オリンパス トリミング
トリミングして幅を600まで引き伸ばしたもの

トリミングしたものはかなりぼやけていて、豚の近くの本のタイトルさえもわかりづらくなっています。トリミングをするよりもデジタルテレコンを使用した方が断然きれいです。

ズームレンズを買うべき?

運動会用にズームレンズを買うかどうかを考えるためにデジタルテレコンを試してみたのですが、私はやっぱり買わなくてもいいかなという結論に達しました。私のカメラライフを考えると、ズームレンズを購入しても、きっと運動会にしか使わないだろうと思うからです。1年に1度だけなら、デジタルテレコンで乗り切れるかな・・・と。

そもそも、運動会用にズームが要るかなと考えたのは、去年のこの写真を見たからなのです。この写真はSONY RX100M3で撮影したものですが、距離が遠すぎて、主役の娘が全然主役になっていません。

ダンス

この写真の焦点距離は35mm換算で70mm、デジタルズーム1.5倍で撮影したものです。オリンパスは80mm、デジタルテレコン2倍で撮影できるので、この写真よりは少しですが寄れるということになります。

しかも今年の運動会の全校ダンスでは、娘は最前列に並ぶということなので、オリンパスのデジタルテレコンでいけるのではないかという期待があります。

去年の運動会の写真はこちらにあります。RX100M3で撮影しました。

今年の運動会は11月。どこの学校も12月に行われるのが普通なのですが、今年から高雄市政府の決定により、運動会は空気が悪くなる12月に入る前に行われることになりました。オリンパスで撮影した運動会の模様は後日ご紹介したいと思います。

追記:オリンパスで運動会を撮影しました。

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