台湾高雄市の駁二アートセンターにある写真屋さんで見つけたコダックのハーフカメラ。レトロなデザインに惹かれて購入したものの、開封するタイミングを逃してしまい、そのまま棚に飾っていました。
それを高校生の娘が発見し、使わないなら貸してくれと。
わたしも全く使う予定はなかったので(じゃあ、どうして買ったんだという話は置いといて)、娘に使ってもらうことにしました。
ハーフカメラなので、36枚入りのフィルムで72枚撮影可能。娘が2ヶ月にわたって撮影したものの中から数枚を作例として貸してもらいました。
今回の記事では、EKTAR H35の簡単な使い方と、娘に借りた作例を数点紹介したいと思います。
また、おまけとして、スーツケースに入れたまま預け荷物としてX線検査に通してしまった未現像のフィルムがどうなるのかもお見せします。千歳空港で娘がやらかしてしまった失敗談です。
EKTAR H35の使い方
H35はフィルムカメラなので、まずはフィルムをセットするところから始めます。
今回使用するフィルムはコダックの「ULTRA MAX 400」。
ISO400の36枚撮りです。カメラ自体にはフィルムも電池も付属していないので自分で別途用意する必要があるのですが、私が購入したお店ではフィルムと電池も一緒にセットで販売されていました。(フィルム、電池とセットで1900元でした)
H35のシャッタースピードは1/100、絞りはF9.5です。 ISO400なら曇りの日やそこそこ明るい室内でもきれいに映ってくれるのではないでしょうか。

フィルムをセットする
ではセットしていきます。
まずは後ろの蓋を開けます。
そしてフィルムをセットし、先をカメラの左側の溝に差し込みます。
フィルムの上下に小さな穴が並んでいるので、カメラの突起に合わせます。

下の・・・なんて言うんでしょう、ダイヤル?をクルクルと左に回します。

フィルムのたるみがなくなったら蓋を閉めて、ダイヤルが止まるまで回し、シャッターを切ります。
カメラ上部のフィルムカウンターが「1」になるまで、クルクル、シャッター、クルクル、シャッターを繰り返します。「1」になったら撮影準備完了です。

フラッシュのオン・オフは、レンズの上部にあります。リングを回すことによって切り替えることができます。
電池を入れるのを忘れないようにしてくださいね。

撮り終わったら
写真を全て撮り終わったら、カメラをひっくり返して「フィルム巻き戻しボタン」を押し、「フィルム巻き戻しクランク」を持ち上げてから時計回りにクルクル回してフィルムを巻き戻します。
娘は自分でできなかったのか、写真屋さんに持っていってスタッフさんにやってもらいました。
現像は台湾で180元。日本円に換算すると約900円くらいなので、日本とあまり変わらないみたいです。2日後にデータを受け取りました。
作例





高校生の娘が撮影した写真を5枚紹介します。
今回使用したフィルム「KODAK ウルトラマックス400」は、パッケージのイメージ通り、少し青みがかった色が特徴です。
最初の3枚は旅先の島で撮影したもの。あいにくの曇り空だったのですが、ISO400なので割ときれいに撮影する事ができました。フィルムカメラ初心者の娘にとって、ISO400は失敗がなく安心して使えるフィルムだったようです。
4枚目は学校の校舎を撮影したもの。緑がとても美しく、フィルム感が十分に出ていると思います。
5枚目の写真は日本の神社で撮りました。絵馬と少し青みがかっているコンクリートのコントラスがいい感じです。
おまけ:預け荷物に入れたままX線検査に通してしまったフィルムの末路
さて、娘が台湾の高校から5日間北海道に研修に行った時のお話です。
北海道で使い切りカメラを3台購入した娘。くれぐれも預け荷物には入れないようにと何度も言ったにもかかわらず、3台ともスーツケースに入れてX線検査に通してしまいました。
その写真がこちら

見事に潰れていました。
せっかく日本で購入した3台ですが、全て無駄になってしまいました。旅行にフィルムや使い切りカメラを持っていくときは、預け荷物には絶対に入れないように注意してくださいね。











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