パスポートの更新に合わせて、ずっと先延ばしにしてきた台湾の居留証の変更をしてきました。
私は台湾の永久居留証を手にして10年以上になりますが、その間ずっと英字2桁数字8桁の旧式居留証ナンバーを使っていました。
当時は台湾人の身分証ナンバーと外国人の居留証ナンバーの組み合わせに差がありました。
台湾人の身分証のIDは英字1桁に9桁の番号です。たとえば、「A123456789」みたいな感じになるんですけど、外国人の居留証は今までは「AB12345678」だったんです。
それが2021年あたりから、外国人の居留証のナンバーも台湾人の身分証と同じように変更しようということになり、旧式居留証を持っている人は新式居留証への変更手続きをしなければいけなくなりました。
一応2030年までは旧式も使用できるそうなんですが、日本のパスポートを更新するついでに居留証も変更することにしました。
高雄での手続きになりますが、まだ旧式から新式に変更をしていない人の参考になれば幸いです。
目次
変更は移民局で
私は高雄市に住んでいるので、苓雅區にある行政院のビルに行ってきました。
三多路にある中正運動場のすぐ近くにあります。目の前に広い駐車場もあるので、車でもとても便利です。
この「行政院南部聯合服務中心」ビルの5階にある「移民署」で手続きを行います。
5階に着いたら、移民署の入り口で番号札を取ります。
外国人の姿はチラホラ見えましたが、手続きカウンターがたくさんあったので待ち時間はゼロ。ボランティアの方に「座ってお待ちください」と言われたものの、腰を下ろす前に私の順番がきました。
事前に用意したもの
手続きの際に持参したもの
・証明写真(背景が白のもの)1枚
・事前にダウンロードしておいた申請書
・居留証
・パスポート
結論から言うと、事前にダウンロードして記入しておいた申請書は必要ありませんでした。というのは、私の場合はパスポートを更新したばかりで旧式の居留証に記載されているパスポート番号から変更する必要があったからです。
新たに渡された居留証の申請書は、住所やパスポートナンバー、電話番号などの基本的なことを記入しただけで、特に難しいことはありませんでした。
パスポートナンバーの変更がない人は、こちらからダウンロードして持参していくと手続きがスムーズです。
証明写真はパスポートを更新する際にスタジオで撮ってもらいました。その時に同じ写真で背景が白いものと青いものを作ってもらいました。「居留証に使う」と伝えれば規格にあった写真を撮ってもらえます。
日本のパスポート用の写真は背景が青いものが推奨されていますが、台湾では白い背景のものでなければ受け付けてくれません。二重国籍の娘が台湾のパスポートを更新する際に、日本のパスポート更新の時に使った青い背景のものを持っていったら受け付けてもらえずに大変だったと主人が言っていました。
台湾のパスポート申請は予約制なので後日改めてとなるといつになるか分かりません。申請に並んだのが朝だったのですが、すぐにスタジオに電話し写真データの番号を伝えて背景を白のものを作ってもらい、スタジオに到着すると同時に写真を受け取って急いで移民署に戻り、再度並び直してギリギリ午後の申請に間に合ったと言っていました。
これから写真を撮影しにいく人は気をつけてくださいね。
かかった費用など
かかった費用:
・パスポートと旧式居留証のコピー代 6元
・新式居留証の書留郵送代 28元
かかった費用はコピー代と郵送代のみ。
申請手続きの途中で「パスポートと居留証のコピーをとってきてください」と言われ、同じ部屋のコピーエリアに行くとボランティアの人が待機していました。ボランティアの人に居留証と6元を手渡し、あっという間にコピー完了。台湾の政府機関や病院にはいつもたくさんボランティアの方がいてとても助かります。
新式居留証の方は直接受け取りに来てもいいし、郵送でもいいとのことだったので、28元で郵送してもらうことにしました。
時間があるときに直接取りに来てもよかったんですが、駐車料金が15元くらいかかることを考えたら郵送の方が便利でいいかなと。
郵送を選んだ場合は、係の人が封筒を渡してくれますので、それに郵送先を記入すればOKです。自宅でも職場でも、書留なので確実に受け取れる住所を記入してくださいとのことでした。
3月19日に手続きをし、窓口で受け取るなら4月2日以降になると言われたのですが、実際は4月1日に書留で受け取ることができました。約2週間ですね。
旧式居留証は申請の時に提出しなければならないので、新式の居留証が届くまでの2週間は手元に居留証がない状態です。旧式のナンバーを暗記していれば居留証がなくても特に困ることはありませんが、居留証そのものが必要な手続きはこの間できませんのでご注意ください。
というわけで、申請にかかった費用は34元。どこかで「◯◯年の◯月◯日までに申請すれば費用は無料」という情報を目にしていたので、とっくに期日の過ぎた2024年では別途費用がかかると思って数千元用意していたのですが、無料でよかったです!
ちなみに手続き自体は20分ほどでした。
新式居留証に変更したらすべきこと
新式居留証のナンバーは当然ながら旧式とは別のものになります。ですから新式になったら銀行などに新しく届け出る必要があります。
保険会社への連絡
所有している車の保険会社からは「居留証を新式に変更したらすぐに連絡してください」という旨のハガキが数ヶ月前から届いていたので、主人に電話をかけてもらいました。
スマホで新式居留証の表と裏の写真をとり、担当の方にラインで送信して終了。
とても簡単でした。
クレジット会社への連絡
保険会社の手続きが終了した数日後、SMSの方にクレジット会社からメッセージが届きました。
「聯徵中心から統一證號を更新したとの通知がありましたのでクレジットカードの情報を更新しました。もし他行からの自動引き落とし設定をされている場合は、そちらの銀行で手続きを行った後、こちらの資料をダウンロードし本行まで郵送してください」
とのこと。
クレジットカード会社への連絡はこちらからは何もしなかったのですが、どうやら自動で変更されたようです。
銀行での手続き
私は用途により以下の3つの銀行の口座を使い分けています。
・京城銀行
・高雄銀行
・台湾銀行
まず、手続きが一番簡単だったのは京城銀行。
銀行のサイトから「外來人口統一證號變更申請書(郵寄專用)」をダウンロードして必要事項を記入し、新式居留証の裏表のコピーとともに指定された住所に郵送するだけ。
郵送してから5日後くらいに京城銀行の方から電話があり、口頭で誕生日や住所などの基本資料と旧式・新式の番号の確認をしました。それからさらに3日後に変更手続きが完了したとの電話がありました。
私はアドセンスの広告収入をシンガポールのグーグルから受け取っているのですが、海外からの振込の際に必要になる資料も変更したので心配しなくてもいいという旨の説明も同時にありました。
京城銀行の行員さんはいつも丁寧で、以前から「新式居留証に変更したら手続きを忘れないでくださいね」と電話をいただいていました。とても好感のある銀行です。
高雄銀行、台湾銀行はどうやら直接銀行の窓口で手続きをする必要があるようです。というより、資料の郵送だけで手続きが完了する京城銀行のほうがむしろ特別なのかもしれませんね。
こちら2行については手続きが済んだら追記します。
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