人間用をリメイク。型紙なしワンコのレインコートの作り方。

レインコートを着た犬

雨が降っても散歩に行く!

そんな頑固なワンコのためのレインコートを作ってみました。型紙は特に必要ありません。ワンコのサイズが分かればだいたいOK!しかも今回はミシンではなく、手芸用ボンドを使って作りました。裁縫ではなく、工作のような感覚で作れます。

今回使用したのは、子供用のポンチョ。

数年前の一時帰国の際に、長崎にあるハウステンボスに遊びに行ったのですが、運悪く雨が降ってしまいまして。ハウステンボスには「雨が降るとポンチョを無料でプレゼント」という素晴らしいサービスがあり、私とダンナと娘は色違いで無料のポンチョをいただきました。塩化ビニールのしっかりとしたポンチョで、背中にハウステンボスのロゴがついています。

私とダンナは、台湾に持ち帰った後も台風の時なんかによく着ているのですが、娘は放置。せっかくなので、リメイクしてうちのビーグル犬モモちゃんに着ていただくことにしました。

ポンチョでなくても、サイズによってはレインコートでリメイクできると思います。ファスナーではなく、スナップボタンのポンチョやレインコートを使用します。

目次

ワンコのレインコートの作り方

用意するもの

  • スナップボタン式のポンチョまたはレインコート(ワンコのサイズで子供用か大人用か判断)
  • 手芸用ボンド(適用素材を確認してください)
  • 裁縫用の仮止めクリップ(なければ洗濯バサミ)
  • ハサミ
  • ワンコ

ミシンでも工夫すれば縫えないことはないのですが、失敗した時にやり直せない(やり直せるが失敗したところに穴が開いてしまう)ので、今回はボンドを使用することにしました。

ステップ1 パーツを分解

ポンチョ(またはレインコート。以下「ポンチョ」で統一)を広げて、帽子と身ごろを切り離します。使用したい方の身ごろを残して、あとはとりあえず放置。

ポンチョ

切り離したら、作業しやすいように、ワンコよりも少しだけ大きめに切り取っておきましょう。

ポンチョ パーツ

レインコートから作る方は腕の部分が邪魔になるので、腕よりも下の部分からワンコの体型に合わせて長方形を取ってください。上の写真では帽子を切り取っただけなのでモモのサイズにはまだ合わせていないのですが、長方形から取った方は下の写真のようにワンコにかぶせて少しずつ首の部分を切り取ってください。首輪に合わせるといいと思います。

首の位置が決まったら、足の長さ(お腹でスナップボタンが留められる長さ)を見て、裾を適当な長さで切ってください。お尻の部分は最後に長さ調整をするので、今はまだ切らなくても大丈夫です。

犬レインコートサイズ合わせ

ステップ2 前を止める部分を作る

前の部分を留めるのに、ポンチョのスナップボタンがついている部分を利用します。お腹の部分を留めるのにもポンチョの一部を使いたいと思いますので、なるべく無駄のないように切り取ってください。スナップボタンが真ん中よりもやや上になるようにすると、首周りに余裕ができ、またワンコが歩くときに前足が窮屈になりません。

切り取ったら手芸用ボンドで貼り付けます。出来上がりが綺麗になるように、身ごろを少し内側に折り曲げてくっつけます。これは必須ではありませんので、そのまま折り曲げずに貼り付けても構いません。ボンドでくっつけたところには仮止めクリップで挟んで乾くまで固定します。

★写真に写っているのはグルーガンです。最初はグルーガンでもできるかなと思ったのですが、やはり剥がれやすくなってしまうので、結局手芸用ボンドで貼り直しました。

スナップをつける

ステップ3 帽子を取り付ける

帽子の部分ですが、先ほど切り取った人間用の帽子を使用します。ただしそのままでは大きすぎるのでサイズの調整が必要です。ワンコは後ろの首の部分が長いので、襟足を長く残し、後頭部は細めに切り取ります。切り取ったら中表にして後ろの部分を手芸用ボンドでくっつけます。襟足は数センチくっつけないで残しておいてください。

大型犬で人間用の帽子でも小さくなってしまう場合は、レインコートの裾を利用して帽子を作ってください。

ポンチョの帽子

帽子ができたら表に返し、1度ワンコに帽子と本体を着せてみて、帽子の取り付け位置を確認します。クリップで帽子と本体を挟みながら貼り付け位置を決定していってください。確認できたら帽子と本体を手芸用ボンドでくっつけます。

この時、本体の首の部分を5mmから1cmほど折り込んでくっつけると出来上がりがきれいです。もちろん必須ではありません。

帽子を取り付ける

帽子を取り付けたら、ポンチョをワンコにかぶせてみて、前のスナップを留めた状態で、背丈の長さを調節してください。尻尾の位置よりも数センチ長めに切り取るといいと思います。

ステップ4 裾にスナップをつける

ここまでくると出来上がりに近くなってきました。

お腹の部分を固定できるように、裾にスナップボタンを取り付けます。ここも余ったポンチョのスナップボタンの部分をそのまま切り取って使用します。切り取る時はスナップの位置がずれないように、スナップを留めたまま2枚を重ねて切り取ってください。切り取ったら、裾に合わせて貼り付けます。

前丈の部分は、少し内側に入れてくっつけると出来上がりがきれいです。その結果、後ろが少し足りなくなったとしても大丈夫です。後ろは次のステップで処理します。

裾

ステップ5 後ろ丈の処理

最後のステップです。レインコートをワンコに着せてみて、後ろ丈の長さを調整します。ワンコが歩きやすいように、上は尻尾の付け根、足の部分は背丈よりも少し短めにして角度を付け、内側に折り曲げます。

折り曲げたらボンドでくっつけ、裏側の余計なのりしろを切り取ったら完成です。

丈おり

おまけ お腹のスナップが思ったよりキツかった場合

出来上がったレインコートをモモに着せて実際に歩かせてみたのですが、お腹の部分のスナップがギリギリすぎて、歩くとすぐにスナップが外れてしまうという状態に!

スナップがないとレインコートがマントのようにヒラヒラと舞ってしまいレインコートとしての役目を果たせないので、急遽もう1つパーツを用意することにしました。

ベルト

ポンチョの余った部分からスナップのついた部分を切り取り、2つをボンドでくっつけました。これを出来上がりのポンチョのお腹のスナップで留めれば完成。

お腹のスナップボタン

ポンチョリメイク完成!

これでワンコのポンチョが完成です。前丈の部分や、後ろ丈の部分は、好みで丸く切り取っても可愛いと思います。私は面倒臭かったので台形型になりました。

リメイク前 リメイク後 レインコートを着た犬

雨の中、お散歩に行って来ました。台風のような天気でしたが、前とお腹にあるスナップボタンのおかげで、レインコートがずれるようなことはありませんでした。ただ、帽子はあまり好きじゃないみたいでした(泣)。

レインコートを着て散歩する犬

追記(2018.8.30)

数週間続いた雨により、ボンドでくっつけた部分がポロっと取れた箇所が出てきましたので、急遽、手縫いで補強することにしました。一度ボンドでくっつけた部分なので、縫っていくとどうしても針がベトベトになってしまうのですが、適度に拭き取りながら無事に縫い終えました。

かなり大雑把に縫っていますが、これで雨の中の散歩が続いてもレインコートが壊れてしまう心配がなくなりました。

レインコート手縫い

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