前回の記事でカールヘフナーのバイオリンについて紹介しましたが、今回の記事では私が実際に購入したカールヘフナーKH312(2003年製)をお見せしつつ、なぜ中古品を購入するに至ったのかについてもお話ししたいと思います。
目次
カールヘフナーKH312(2003年製)
ではなぜ中古のバイオリンを購入したかというと、単純に新品は高いから。
実は、娘が使っていた子供サイズのバイオリンが2台ともドイツ製だったのですが、私はその2台の音色や本体の色がとても好きでした。そして私も自分用のバイオリンを買うならドイツ製がいいなと思っていました。
しかし!
台湾で新品のドイツ製のバイオリンを購入しようと思ったら、最低でも10万元以上はします。今のレートで、大体50万円弱といったところでしょうか。
これからバイオリンを始める初心者が手軽に出せる金額ではありません。でもドイツ製が欲しい・・・。
それで、ここ数ヶ月、中古のドイツ製バイオリンを探し回り、やっとお目当てのバイオリンが見つかったというわけです。
今回は個人間の取引なので、事前のメンテナンス等はやっていません。その代わり、相場よりもかなりお安く手に入れることができました。
初のマイバイオリンお披露目
製造から20年が経っているため、少しの傷や汚れはありますが、音は問題ないです。
アジャスターが全ての弦についていて珍しいなと思ったんですが、海外のサイトで見たK312にも同じように4つついていましたので、そういう仕様なのかと。
弓については安物なので、ただの付属品と考えてくださいとのこと。レッスンの時に先生に見てもらって、毛を張り替えるか、必要なら弓ごと買い替えることになりそうです。ちなみに購入前の試弾は娘が自分の弓を持参して行いました。
その他の付属品
取引を終えてうちに持って帰り、改めてケースの中を見てみると、上の写真の3つのものが入っていました。
松脂はバイオリン初心者の私でもわかるとして、残りの2つの用途がその時は全く分かりませんでした。
透明の四角いプラスチックケースの方は ”Pitch Pipe” と書いてあるので調音に使うのだろうということは分かりますが、使い方が全く不明。
4つのパイプがついているから、それぞれが G,D,A,Eの音が出るのかなと予想して、棒で叩いてみたり爪で弾いてみたりしたんですが、それらしい音が出ず。
色々いじっているうちに「これはもしや吹いて音を出すのでは」と気付き、きれいに洗った後ハーモニカのように吹いてみると・・・音が出ました!!
前の持ち主は台北で活躍する某オーケストラのバイオリニスト。このバイオリンは、その方がまだ若かった頃に入っていた青年交響楽団で使用していたものなので、このピッチパイプなるものもその時に使っていたのかも知れませんね。
今はスマホのアプリもありますし、チューナーメトロノームも持っているので、これを私が使うことはないでしょう。
ちなみに、もう1つの円柱型のものはチョークでした。ペグの調整に使うものらしいです。
ケースについて
このケースはバイオリンについてきた付属品で、かなりがっしりとした作りになっています。サイズもかなり大きめ。20年前のものなので、外側や中のポケット部分に多少の劣化も見られますが、バイオリンの保管には全く問題なさそう。
中には湿度計もついているので、これはうちで保管する時にそのまま使わせていただこうと思います。
レッスンは車で行くことになりますが、駐車場からの移動なども考え、ハードタイプのバイオリンケースを購入する予定です。
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